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運動習慣をつけるには。解決策はそもそものマインドセットにあり。

運動習慣

健康のために運動した方がよいと思っていても、運動習慣を続けられない人がいます。
「自分は意志が弱いからダメだ」と諦めてしまう人もいますが、挫折する原因は、運動習慣に対するマインドセットにあるかもしれません。
運動の習慣化を阻害するマインドセットを理解し、運動習慣を続けるためのポイントを解説します。

この記事を読んで欲しい人
・運動習慣やスキルアップの勉強が長続きしないビジネスパーソン
・従業員の自己啓発を促進する方法を模索しているベンチャー、スタートアップの経営者、HR担当者

運動習慣が続かない・・・3日坊主になる人の共通点

一念発起して何かを始めて挫折しまった経験はありませんか?

たとえば、運動したいと思って入会したフィットネスジムから足が遠のいてしまったり、せっかく揃えたトレーニングウェアがいつの間にか部屋着になっていたり。

運動に限らず、習慣化の挫折を繰り返す人にはいくつかの共通点があります。

3日坊主を卒業するために、挫折の原因を認識することから始めてみましょう。

(1)最初から大きな目標を設定してしまう

「千里の道も一歩より」という格言があります。

何かに挑戦するときには、わかりやすい目標の設定が有効ですが、最初から高すぎるハードルを設定してしまうと、モチベーションを維持するのが難しくなります。

モチベーションが低下し始めたときに、エクスキューズの条件が重なると挫折しやすくなります。

(2)すぐに目に見える結果を求める

 ダイエットやシェイプアップ、筋力アップなど、運動を始める目的はさまざまですが、即効性を期待し過ぎると挫折の原因になります。

 ケースバイケースですが、始めてすぐに効果があらわれた後、停滞することもあります。
続けることに飽きてくるタイミングで目に見える結果がないと、モチベーションが急降下してしまいます。

(3)自分の意志や能力を過信している

 目的をめざすだけの習慣ではストレスが溜まります。

自分の意志力やセルフマネジメントだけに頼って継続しようとすると、ストレスに負けて挫折してしまいます。

 習慣自体を楽しんで続けられるような環境を整えておくと、目的以外のモチベーションができて意志力を発揮しやすくなります。

 

運動習慣の挫折も継続もマインドセットが鍵

「意志が弱いから運動習慣はムリ」と諦めてしまうのは早計です。

(1)運動習慣が続かない原因は脳のメカニズム

 日常生活の行動のうち8割以上が無意識の習慣化されたものと言われています。歯磨きや洗顔、家に帰りつくなど、考えなくてもできる行動がこれにあたります。無意識の行動では脳の基底核という条件反射を司る部位が使われるのに対して、新しい習慣をとりいれる際には、思考や感情を司る前頭葉という部位が働きます。

    新しい習慣をとりいれるためには、意志力が必要になりますが、意志力の総量には限りがあり、意志力の枯渇を防ぐために人間の脳は日常の行動を無意識化している訳です。そのため、新しい行動を習慣化したいときは、行動を変える方向に強く意識をフォーカスしていかないとうまくいかないのです。

参考:”仕事も勉強も三日坊主”が治る3つのステップ
https://president.jp/articles/-/31829?page=4

 (2)習慣化を邪魔する「硬直マインドセット」

習慣化の失敗を繰り返す人の多くは自分自身の固定観念、つまり考え方のクセのようなもので、挫折を招いていると言われています。それが硬直マインドセット、またはフィックストマインドセットと呼ばれる思考です。経験や努力では、自分の能力を向上させることができないという方向で、思考が硬直しているため、目標達成の障害を乗り越えようとする思考が持てないのです。その結果、目標達成までの困難や障害から逃避したり、責任転換したりするなど、課題解決から遠ざかる行動をとる傾向があります。

 (3)成長の原動力となる「成長マインドセット」

硬直マインドセットとは逆方向の成長の原動力となる、成長マインドセットを備えている人もいます。成長マインドセットを持つ人は、自分の能力を経験や学習で向上させることができると考えており、高い目標にも積極的に挑戦し、自発的に努力する傾向があります。その結果、仕事や勉強に向かう集中力や忍耐力が高まり、目標達成までの困難や障害を乗り越えることができます。成長マインドセットをもって運動することで、運動の効果がより高まるという研究(2017年、スタンフォード大学)も発表されています。

出典:運動の効果を左右する”マインドセット”(一般社団法人大阪府医師会)https://www.osaka.med.or.jp/doctor/doctor-news-detail?no=20171129-2839-6&dir=2017

 

運動を習慣化するためのポイント

 ある行動を習慣として定着させるには、それを続けようとする意志とモチベーションが必要です。やるべきこととやりたいことが一致しているのがベストの状態です。
たとえば、「健康のために運動を続けるべき」という理性的な判断と、「楽しいから運動したい」という欲求が重なると、運動を続けやすくなります。
 しかし、何かのきっかけで運動するのが面倒になって挫折してしまうこともあります。

挫折を回避し、運動を習慣化するためのポイントを解説します。

 (1)小さな目標から始める

 運動習慣のモチベーションを強化するために、比較的簡単に達成できる“小さな目標”を設定する方法があります。運動習慣が定着すると、運動しないとスッキリしないと感じるようになる人は多いです。そういった違和感が出てくるまで、小さな目標達成を積み重ねていきましょう。
運動量やタイムを目標にしてもよいのですが、難易度が高すぎると逆効果です。
初めての運動習慣なら、何日か運動を続けられるだけでも大変な成果ですから、無理なく達成できる目標を考えましょう。

  (2) 行動する時間やタイミングを決める

 運動習慣を、入浴など毎日必ずやることのルーティンに組みこんでしまうと、運動することが自然の流れになってきます。
リモートワーク中なら、休憩時間にストレッチや軽い筋トレなどを行ってリフレッシュしたり、仕事終わりに強度の高い運動をとりいれたりすると、オンオフの切り換えにもつながります。
運動と趣味とセットにして、運動の後に好きなことをするというルーティンにするのも効果的です。

 (3)挫折しても自分を責めずに仕切り直す

 どんなに頑張っていても、運動できない日も出てくるでしょう。
やむを得ない理由がある場合だけでなく、何となくさぼってしまったときでも自分を責めたり、落ちこんだりしないようにしましょう。
ネガティブになることが挫折につながります。
「そういうこともある」程度に軽く反省して、次の日から再開すればよいのです。

 (4)続けるための方法を模索し続ける

 運動習慣を始めてから、仕事や生活とのミスマッチが出てきたり、自分に合っていなかったりすることに気づくことがあります。
運動習慣は形を変えても続けることが大切です。
自分に合った運動や続け方を模索して、無理なく楽しんで続けられる運動習慣をつくりましょう。

 

マインドセットを変えるのは「自覚」と「実践」

 マインドセットを改善することで行動変容を促し、良い習慣を身につけたり、悪い習慣をやめたりすることができます。
長年の経験や価値観によって形成されたマインドセットを変えるには、自分のマインドセットを自覚して、意識的に行動を変えるプロセスを反復する必要があります。

(1)自分のマインドセットを把握する

 マインドセットとは、物事のとらえ方や信念といったものです。「努力してもムダ」といったマインドセットは、勉強や運動を習慣化する際の障害になります。自分自身のマインドセットを探り出してみましょう。

(2)自分の視点や周囲の環境を疑ってみる

 経験や教育、環境によって形成されたマインドセットを無理に切り替えようとしても難しいです。自分のマインドセットが形成された経緯や要因を分析してみましょう。

(3)思考や考え方の悪い習慣を止める

 自分の中の思考や考え方の悪い習慣を洗い出して、それを止めます。たとえば、「頑張ってもムダ」などのネガティブ思考や偏った考え方など、過去の失敗や後悔している行動の原因を排除していきます。

(4)新しい考え方を取り入れる

 悪い習慣の代わりに、ポジティブな方向に向かうための新しいマインドセットをとりいれましょう。ビジネス書などの思考方法を参考にしたり、先人の格言にならったりすると効率はよいですが、心から共感、納得できるものを選びましょう。

 (5)やるべきことを実践してみる

 新しいマインドセットに基づいて、やるべきことを実践してみます。うまくいかないときはマインドセットに立ち返って考えましょう。実践での試行錯誤が、新しいマインドセットの定着につながります。

 

運動習慣の成功体験をビジネスパーソンとしての成長に

 あなたは、運動習慣を始めようとして挫折したことはありますか?
何度か経験しているなら、運動習慣に関するマインドセットに原因があったかもしれません。

  実は自分のマインドセットを把握していない人は多いです。ネガティブな感情や行動をコントロールできることは、ビジネスパーソンとしての強みです。仕事だけでなく、プライベートでの人間関係やウェルネスライフを実現する習慣づくりにおいてもプラスになるでしょう。

 運動習慣の成功体験で、習慣化に関するマインドセットが変わると、仕事の行動にもプラスの影響が期待できます。たとえば、資格取得やスキルアップのための勉強も、マインドセットを意識してアプローチすると習慣化できる可能性があります。

 まずは運動習慣から、習慣化の成功体験をめざしてはいかがでしょうか。続けやすさ重視で選ぶならオンラインフィットネスがおすすめ。オンラインウェルネスBRSTは、楽しみながら運動習慣の定着をサポートします!

BRST COLUMN編集チーム Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、ビジネス系を中心にアニメ・マンガ、車から美容・健康まで対応!コロナ禍での運動不足から、ウェルネス習慣、おうちフィットネスへの関心が爆上がり中。