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テレワークうつとは?メンタルヘルス改善には運動が効果的!

リモートワーク

テレワークの環境やワークスタイルにうまく馴染めない、孤独や不安を感じるなど、テレワークでストレスを抱えこんでしまう人がいます。
テレワークに適応できず、発症するうつは「テレワークうつ」と呼ばれています。
テレワークでは心身の不調に周囲が気づきづらく、本人も自覚できない場合があるようです。

今回のコラムでは、テレワークうつの原因やなりやすい人の特徴、メンタルヘルス対策のポイントを解説します。

この記事を読んで欲しい人
・テレワーク勤務者が多いベンチャー、中小企業の経営者、HR担当者
・テレワークのメンタルヘルスケアが気になっている経営者、HR担当者
・社内のコミュニケーション不足を危惧している経営者、マネージャー

テレワークうつとは?

「テレワークうつ」は、テレワークがきっかけとなって始まったうつ病をさします。
テレワークうつ特有の症状がある訳ではないのですが、うつ状態であることを自覚できず、周囲がうつの兆候に気づけない、“サイレントうつ”が増加していると言われています。

 

 

テレワークで上司や同僚とは物理的な距離ができ、コロナ対策で個人の生活でもコミュニケーションが減少傾向にあることが、テレワークうつが急増した背景となっています。

厚生労働省では、テレワークを導入する会社はテレワークの仕事環境に配慮すると同時に、従業員のメンタルヘルスケアの対策をとるよう呼び掛けています。

参考:テレワークでのメンタルヘルス対策について – こころの耳(厚生労働省)https://kokoro.mhlw.go.jp/telework/

 

テレワークうつの原因

テレワークうつの原因は、主にテレワークによる環境の変化とそれに伴うストレスの蓄積です。
個人差はありますが、うつのトリガーになると考えられるポイントを挙げてみましょう。

(1)自宅が仕事場になり、リラックスできない

テレワークによって、本来はリラックスする場所である自宅が仕事をする場所になってしまい、仕事のことが頭から離れられなくなったり、リラックスする時間がなくなってしまったりします。

 

(2)コミュニケーションが少なくなり、孤独を感じている

テレワークではツールを介さないとコミュニケーションをとれないため、上司や同僚と会話をする機会は減少します。特に仕事と関係のない雑談は無くなります。
プライベートでも人と接する機会が少なくなり、孤独を感じる人がいます。

 

(3)仕事の達成感や自分の存在価値を感じられない

ワークスタイルの変化により、職種やポジションによっては仕事の成果を実感しづらくなる場合があります。
達成感ややりがいを感じられず、人によっては自身の存在価値が低下したかのように感じてしまいます。

 

(4)一人でいるとネガティブ思考になってしまう

コロナ感染や経済への影響などの出口の見えない不安、テレワーク生活の運動不足や生活のリズムの乱れで何となく体調が優れなかったり、自覚のないストレスが蓄積したり、ネガティブ思考になりやすい条件が揃っています。
特に一人暮らしの人は孤立しやすいので要注意です。

 

(5)将来に対する不安が大きくなっている

チームとしての一体感や会社への帰属意識が薄れてくると、会社や自分のキャリアパスに対する疑問が生じることがあります。
転職やキャリアアップなど、ポジティブな方向に向けられればよいのですが、将来への不安となってしまう場合があります。

 

テレワークうつになりやすい人の特徴

同じ条件下でもうつになるかどうかは個人差があります。ストレス耐性や思考パターン、生活環境なども影響します。
もちろん、これらにあてはまるからうつになるということではありませんが、気になる場合は、こまめにストレスに対処するなどの気をつけるとよいでしょう。

 

(1)生真面目で几帳面な性格

生真面目で几帳面、つまり細かい部分までよく気がつき、責任感が強い人は上司からも同僚からも頼りにされ、より多くの仕事を引き受けてしまいがちです。
その結果、プレッシャーやオーバーワークがメンタルの不調につながってしまう傾向があります。

 

(2)完璧にできないと満足できない

仕事が完璧にできないと満足できなかったり、他人の仕事に納得できず、抱えこむことになったりします。
限られた条件下で最適解をめざすのがビジネスの本質ですから、適度なアバウトさやクオリティに対する割り切りも必要です。

 

(3)日常的にリフレッシュする機会がない

やりがいや楽しいと感じる仕事でも、疲労やストレスはあります。
仕事から思考を切り離し、リフレッシュするタイミングがないとストレスによる脳の疲労が蓄積し、生産性の低下や体調不良をおこします。

 

(4)公私ともに人との会話が少ない

テレワークに慣れてくると、オフィスでの仕事以外の会話がよい息抜きになっていたことに気づきます。仕事の合間に、会話という形で外部からの刺激を受けると、仕事から思考を切り離すことができてリフレッシュできるのですね。
公私ともに人との会話が少ないと、リフレッシュの機会も少なくなります。

 

 (5)一人暮らしもしくは家族と顔を合わせる機会が少ない

友人との外出などが少なくなっていましたので、一人暮らしもしくは家族と暮らしていても顔を合わせる機会が少ないと人とのコミュニケーションは少なくなります。
家族に限らず、友人や趣味の仲間など、仕事以外のコミュニケーションがとれるとよいと思います。

 

テレワークうつを防ぐメンタルヘルス対策のポイント

テレワークうつ予防のポイントは、ワークスタイルやライフスタイルの変化で減少したコミュニケーションやリフレッシュの機会を補うことです。
メンタルヘルス対策の例を紹介します。

 

 (1)仕事以外の雑談などの時間を設ける

テレワークのコミュニケーション不足の対策として、朝礼・夕礼や定例ミーティングを導入している会社は多いですね。そこでは仕事に必要なコミュニケーションが優先されます。
あえて、仕事以外の会話をする機会を設けることで人間関係が活性化し、メンタルの不調に気づけることもあります。

 

(2)趣味のサークルや食事会などのイベント

部署などの垣根を超えて、趣味のサークルや食事会のイベントも、コミュニケーションの活性化には効果的です。外出自粛期間中にオンラインの社内イベントを開催する会社もありました。
オンラインウェルネスBRSTでも、ワークショップや社内イベントの企画をお手伝いできます。

 

(3)気軽に相談できる窓口やしくみをつくる

テレワークやワークスタイル、メンタルや体調について気軽に相談できる窓口を設けると、テレワークの環境変化でうつになる可能性があることを周知できます。
知識があれば、不調を自覚できるようになったり、社員同士で気遣えるようになったりします。新入社員などの若手には、会社との橋渡しとなるメンター(相談相手)をつけるのも効果的です。

 

(4)リラックス、リフレッシュの習慣づくり

仕事のオンオフを切り換えるのが苦手な人もいますので、リフレッシュのための時間やタイミングを決めて、時には全員参加で行うのも面白いです。
必ず難色を示す人がいると思いますが、作業効率アップや気分がよくなるなどの効果を体感できれば、徐々に習慣化していくはずです。

 

運動のメンタルヘルス効果、効果的な取り入れ方

適度な運動にはメンタルヘルスの効果があります。
体を動かすことで血流が良くなり、代謝機能や脳の動きが活性化します。
実際、ウォーキングやジョギング中によいアイディアが浮かぶという人は多いです。

 

運動やスポ-ツによって楽しさや達成感を感じ、気分転換できると同時に、運動によって心肺機能が高まると苦痛をやわらげ、多幸感をつくるエンドルフィンという体内麻薬が分泌されます。
その結果、メンタルとフィジカルの両面からストレスを解消できます。
また、適度な疲労と脳のリラックスが質の良い睡眠につながります。

運動する時間帯やタイミングによってさまざまな効果が期待できます。
たとえば、起床して朝食を摂る前の朝ヨガは心身を覚醒させ、活動に向かうスイッチを入れることができます。
就寝前の夜ヨガのリラクゼーション効果は質の良い睡眠に効果的です。

 

また、テレワークでは座ったままになりがちですので、1~2時間ごとに立ち上がったり、歩いてみたりすると体の負担を減らせます。
5~15分程度のスキマ時間があれば、軽いストレッチや筋トレがお奨めです。

参考:運動・スポ−ツのストレス解消作用(京都大学大学院人間・環境学研究科 森谷敏夫教授)

https://ocw.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2021/04/5bee29854b87d80d0cd47efe20a1af55.pdf

 

テレワークうつ予防に、楽しく気軽にできる運動習慣

一般的なうつが「心の風邪」と言われるように、テレワークも誰もがかかり得る病気ですが、テレワークによるストレスや孤立感には個人差があり、テレワークうつにかかりやすい人とそうでない人がいます。
テレワークは仕事が進めづらいと感じている人は、意識的にリフレッシュする機会をとりいれることをお奨めします。

テレワークによる身体活動量の減少も、メンタルヘルスにはネガティブな要素です。
運動習慣は、ウェルネスライフのリズムをつくるために効果的です。仕事の合間に体を動かし、定期的に運動する習慣をつけ、筋力や新陳代謝の機能をアップさせることが心身のメンテナンスになります。

 いくら健康のためと言っても、目的意識や義務感だけで長く続けるのは難しいでしょう。
運動することを楽しいと感じられ、気軽に行えることも大切です。

オンラインBRSTは、自宅で参加できるLIVEセッションや好きな時間に利用できる動画をラインナップし、職場のコミュニケーション機会としても、自分のペースで楽しむスタイルにもご活用いただけます。

 

BRST COLUMN編集チーム Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、ビジネス系を中心にアニメ・マンガ、車から美容・健康まで対応!コロナ禍での運動不足から、ウェルネス習慣、おうちフィットネスへの関心が爆上がり中。